Doug Margerumインタビュー

Doug
【ダグ・マージュラム】
25年間ワインビジネスに従事した後、全ての仕事を自分でやるような小さなワイナリーを持つ事は常に私の夢でした。現在私は20㎡くらいの温度コントロールのできるスペースをロス・オリボスにあるブランダー・ヴィンヤーズの裏に所有しています。これはサンタ・バーバラ・カウンティの中で最も小さい継ぎ接ぎのワイナリーです。
フランスでは私のような者をからかいの言葉で「ガレジスト」と呼んでいます。ただ、私のワイナリーは実際のガレージよりも小さいですが…。
私にとっての「ガレジスト」とは、昔のような手工芸的で、より個人を反映しているワイン造りに戻ろうとしている集団のことを意味し、私もそのメンバーの一人です。それは自然の暗示に耳を傾け、個を大切にし、人間的なスケールの生産量でワインを造ることです。私は私が楽しめるワイン、そして他の人にも楽しんでもらえるワインを造るために真剣に努力しています。このアプローチは大量生産とは正反対です。私は特徴のある、個性のある、そして私自身のスタンダードを確立するワインを造ろうと思います。Doug Margerum ダグ・マージュラム
武村:  いきなりだけど、なぜピノ・ノワールは造らないの?

ダグ:  造ったさ!2012はピノ・ノワールを収穫したぞ!サンタ・リタ・ヒルズのブドウで!

武村:  おー!笑

ダグ:  これだけは言っておくが、僕はカリフォルニアのワインメーカーが自分達のワインをブルゴーニュのワインと比べているのを聞くのが大嫌いなんだ!本当に大嫌い!
でも、この2012年のこのピノ・ノワールは、ブルゴーニュ、ヴォーヌ・ロマネ村の1級畑のブリュレを思わせる!

武村:  てか、比べてるじゃんかっ!!!笑

ダグと美しいガールフレンド♪

ダグと美しいガールフレンド♪

ダグ:  うちの常連のお客さんにも試飲してもらったんだけど、彼はこのワインを飲んで「クロ・パラントゥー」みたいだねって言ってたんだ、笑。
(クロ・パラントゥーはヴォーヌ・ロマネ村の1級畑で、ワインの神様アンリ・ジャイエが野菜畑だった畑をブドウに植え替えて、ワールドクラスのワインを造り出した超有名畑)

武村:  どんどんとハードル上がってるね!

ダグ:  そのワインの名前は僕のミドル・ネームを取って、バーデン(Barden)という名前で販売するんだ。生産量は少ないけど、日本にも入ってくる予定だよ!

武村:  以前リリースしていたピノ・ノワールは購入したワインから造ってたんだっけか?

ダグ:  そうだね、ピノ・ノワールは昔、購入したワインを(ネゴシアンのような形で)販売していたんだよ。実は、オー・ボン・クリマのジム・クレンデネンに造ってもらったワインだったんだ。

武村:  ジム・クレンデネンとは昔からの仲良しなの?

ダグ:  彼とは長年パートナーとしてやってきて、僕はサンタ・バーバラで「ワイン・カスク」というレストランのオーナーをしていたから、レストランのグラスワインのリストでピノ・ノワールが必要だった。だから彼に依頼したんだよ。

武村:  じゃあダグは「ワイン・カスク」を経営しながらマージュラムも平行でやっていたんだ!?

ダグ:  そうさ。みんなも知っていると思うけど、彼はピノ・ノワールのスペシャリストだったし、僕は僕でサンタ・イネズ・ヴァレーでそれ以外の品種をメインにワイナリーをやっていたから、当初ピノ・ノワールは造っていなかった。 で、ジムにピノ・ノワールを造ってもらうように頼んで、それをマージュラムのワインとして「ワイン・カスク」でグラスで販売していたんだけど、色々と複雑になってきてさ、苦笑。
お客様に「このマージュラムのピノ・ノワール美味しい!」と言われて・・・ 「あ、でも僕が造ったワインじゃないんだ・・・」みたいな、 そうするとお客様も「え?だってマージュラムのラベルが貼ってあるじゃん」と。ピノ・ノーワルは好きなんだけど、だからといってジムは恩師だし親友関係にあったからさ。
なんか、自分がピノ・ノーワルを造るのもちょっと気が引けてさ。

ローヌ・ブレンドの M5

ローヌ・ブレンドの M5

武村:  ダグはレストラン出身なんだね。

ダグ:  そう、僕は根っからのレストラン人間。「ワイン・カスク」のシェフがお休みの時は、僕がキッチンで仕切る程さ。 でも昔からワイン・メーカーになることを夢みていた。
全ての始まりは、そのジム・クレンデネンと、クペのボブ・リンドクイストと3人で、 ヴィ・ディ・ノヴァというワイナリーを設立してパートナーとしてワインメーキングに参入したんだ。

その後は独立して、2001年にマージュラムを設立して、ソーヴィニヨン・ブランとローヌ品種の醸造をしてワイナリーをスタートさせたのさ。

「ワイン・カスク」はワインでとても有名なレストランで、ワイン・スペクテーターのグランド・アワードも受賞していたし、ワインリストは65ページにもおよんだ。

ワインが大好きで、ジムとボブと僕の3人で、フランスに何度もワイナリー巡りの旅行にいったんだよ。
彼らの影響でルネ・ジェフロワ(シャンパン)やドミニク・ローラン(ブルゴーニュ)をアメリカに始めて輸入したのも僕なんだ。

そんなかんじで「ワイン・カスク」で直輸入したワインを販売して、レストランとしては大盛況でワインも大量に売ったさ。
でもワイナリーの運営で忙しくなった僕は、2007年に「ワイン・カスク」を手放さなくてはならなかった。

武村:  じゃぁ2001年から2007年のあいだは、ワインメーカーとしてと、「ワイン・カスク」の経営者として、本当に忙しかったんだ。

ダグ:  もう死にそうだったよ。

早朝に起床→ブドウの収穫→破砕→圧搾→ランチを食べて→パンチダウン→家で子供の宿題の手伝い→子供の為に晩ご飯を作って→レストランの営業→閉店→ワイナリーに戻って再度パンチダウン、みたいな生活だったんだ。

本当に死んだら元も子もないないから、どちらかに専念しなくてはいけなかった。

ヨシも知っていると思うけど、経営者が現場にいないレストランというのは、ダメなんだよ。特に僕の場合は、経営者でもあったけど、オーナーでもあり、ソムリエでもあり、お客様は僕に会いに来てくれてたからね。それにレストランが忙しくなるにつれて、経営者としては、事務的な事や人事的な事も多くて、大好きだった食事やワインに関わる仕事が少なくなってきて。。。

お客様から、食事やワインが美味しかったと言われても、心ここにあらずで、「ふーん」みたいになって、心底喜べなくて、どうでもよくなっちゃって。
そんな自分が耐えられなかったから、レストランを売っちゃったんだ。

とても寂しい日だったけど、全ての呪縛から解放された最高の日でもあった。
そこからはワインメーカーとしてマージュラムに100%専念することが出来たんだよ。

サンタ・バーバラにあるレストラン・ワインカスク

サンタ・バーバラにあるレストラン・ワインカスク

武村:  じゃあマージュラムのワインは、まだ「ワイン・カスク」で飲めるんだね。

ダグ:  もちろん飲めるよ。今では2割程の株主でしかないんだけど、スタッフとお客様は、まだ僕がオーナーのように接してくれるんだ。
広報的にも、全ての資料に僕の名前が入っているからね。

武村:  ダグはソーヴィニヨン・ブランに特別な思いを抱いているけど、説明してくれる?

ダグ: マージュラムを始めたときは、ソーヴィニヨン・ブランが基礎となってたんだ。ハッピー・キャニオンという産地は、ソーヴィニヨン・ブランにとって本当にポテンシャルがある産地でさ。

フランス・ロワール地方のルシアン・クロシェとディディエ・ダグノーのソーヴィニヨン・ブランが大好きだった僕は、カリフォルニアで同じソーヴィニヨン・ブランを造りたかったんだ。

自慢話みたいになっちゃうけど、ディディエ・ダグノーのワインをアメリカに始めて輸入したのは僕だったんだよ。ディディエ・ダグノーとは、彼がまだ有名じゃなかったころからの親友だったんだ。プイィ・シュール・ロワールの醸造家はみんな自分達はブルゴーニュに住んでいると信じ込んでいる。地理的にも同じロワール地方のミュスカデよりも、ブルゴーニュに近いしさ。それでディディエ・ダグノーはシャブリのようにワインを造っていたんだ。

まぁ、そんなワインを造りたいというのでソーヴィニヨン・ブランを始めたんだけど、ハッピー・キャニオンではサンセールと全く同じ物は造れない。でもハッピー・キャニオンの土壌はミネラル質が豊富だし、硼素、マグネシウム、鉄分も含んでいる。そして、一番印象的なのは、緑色をした蛇紋石(じゃもんせき)という石で、それがそこらじゅうに散らばっているんだ。よってロワールのような粘板岩を感じるワインではないけど、似たような味わいが再現できるのがハッピー・キャニオンの特徴さ。自然に出来た絶壁があるんだけど、それがハッピー・キャニオンとその他サンタ・イネズ・ヴァレーを仕切っているんだ。

気候も特殊で、例えばハッピー・キャニオンの、とある畑のとある区画に立っているとすると、東側からは砂漠の熱気が感じられて、西からは海から入ってくる涼しい風が感じられる。そのコンビネーションがソーヴィニヨン・ブランには最適で、暑さがブドウを熟して、寒さがブドウに酸を残すんだ。香りも柑橘系であっさりとした香りだよ。

ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランとかは、ブドウが完熟していな状態でワインを造っているから、あの猫のおしっこのような香りがするんだ。その反面、カリフォルニアのナパやソノマで造られているソーヴィニヨン・ブランは、完熟しすぎてしまって、ハネデューメロンやカンタロープメロンのような香りがする。そこまで完熟してしまうと、色も味わいも、もはやシャルドネと変わりがないからね。

武村:  じゃ、ハッピー・キャニオンはその他ボルドー系の品種にも適している気候・土壌なんだね。

サンタ・バーバラにあるマージュラムの テイスティングルーム

サンタ・バーバラにあるマージュラムの テイスティングルーム

ダグ:  そうだね。でも僕の好きな赤はシャトーヌフ・デュ・パプなんだ。シャトーヌフ・デュ・パプは濃くて重いイメージがあるけど、昔は軽いワインだったんだよ。

武村:  最近のスペシャル・キュヴェのトレンドは僕も好きじゃなくて、本来のエレガントで古くさいスタイルのシャトーヌフ・デュ・パプがいいよね。

ダグ:  そうさ。でも2012年6月に僕が現地に行った時は、生産者のほとんどが軽めのワインに戻ろうとしているかんじだった。グルナッシュの比率を上げて、新樽の使用も控えて。

武村:  マージュラムのM5はシャトーヌフ・デュ・パプをイメージしたワインなんだよね?

ダグ:  うん。シラーは多めに使ってるけど、重くなくて食事にも合わせやすいと思う。ハンバーガーとの相性が最高なんだ!このワインには、ヴィオニエも入っているんだけど、それは、シラーと混醸造(発酵が始まる前にブドウの果汁を混ぜること)している。(ヴィオニエはシャトーヌフ・デュ・パプでは禁止されている)だから、完コピではないけれども、それっぽいワインかな。

武村:  日本ではローヌ系の品種は本当に売るのが難しいんだよ。国内での知名度もそうだけれど、赤ワインに関しては消費者がメルロとカベルネで落ち着いてしまっているかんじがする。

ダグ:  じゃM5だめじゃん!笑
品種の名前も記載してないよ!

でもそれは、知っててやってるんだけどね。
アメリカでもシャトーヌフ・デュ・パプと言うと、「え?」というお客様がいるからさ。

でもグルナッシュとピノ・ノーワルは意外と似ているところがあって、ブドウの皮も薄いし、すぐに酸化するし、デリケートだし、古樹のブドウは素晴らしいし、ピノ・ノワールの造り手(ジム・クレンデネン)から醸造を学んだ自分としては、グルナッシュは扱いやすいんだ。

ワイナリーの生産量の80%はこのM5とソーヴィニヨン・ブランなんだ。でも僕はワインを作るのが大好きだから、他にもたくさん造っているんだ。少量だけれども、リースリングとか、古樹のシュナン・ブラン、グルナッシュ・ブランとか。
それから、実験的に樽発酵のソーヴィニヨン・ブランも造っているんだよ。
それは、「D」と名付た。ダグノーの「D」さ。

僕の憧れだったダグノーは、特注のヘルミタージュ社産の「葉巻型」の樽を使って、それでソーヴィニヨン・ブランを発酵させてたんだ。だから僕は、「D」だけはこのヘルミタージュ産の樽を使って、他のワインではフランソワ・フレール社の樽を使っているんだ。

で、この樽を買う取引をするまでの話をするよ。おもしろいから。

ヘルミタージュ社に購入したいと電話をしたんだけど、なにやら、むこうの社員が僕のワイナリーまで来て、ワインを試飲してから、 それから交渉で商談だって言うんだ。なんか意味がわからなかったけど、彼らに来てもらって僕のワインを全部試飲してもらった。むこうは全てのワインを試飲しながらちゃんとノートを取って、色々とメモってて・・・緊張したよ。

全部の試飲が終わった後に、合格かどうかを訪ねると、「検討してご連絡します」と言われた、苦笑。

武村:  典型的なフランスの扱いを受けたんだね、笑。

ダグ:  そうだよ!頭にきたよ。でも数日後に手紙が届いて、僕の「このワインにはこの樽、あのワインにはあの樽をオススメします」的な、文章が書かれていて、そっくりそのまま飲みこんで買ったんだけど、それが本当に素晴らしいんだ。
でもこの樽、調べたら1樽2,400ドルだった!!!(これは通常の樽の2倍程のお値段) 265Lの樽なんだけど、この樽の素晴らしい所は、ワインがオリに接触している面積が多いということ。これがあるから「D」は口当たりがいいし、粘性もある。

武村:  「クリキタット」ピノ・グリについて教えてくれる?これはワシントン州のワインなんだよね?

ダグ:  そうだよ!実はワシントン州には、スチールヘッドというニジマス釣りをする為に旅行で滞在していたんだけど、その川辺に売りに出ている物件があって、興味津々でちょっと奥にいって覗いてみたら、辺り一面がオーストリアのヴァッハウに見れる様な、赤い原成岩土壌だったんだ。ド田舎で何にも無い所だったんだけど、それで衝動買いしちゃってさ!

その後、ピノ・グリを植えて、1粒1粒がとても小さいピノ・グリが成るんだけど、原成岩からミネラルを吸い込んでくれるから、とても味が深くて酸が高いワインが出来上がる。

武村:  ラベルには「American」と書いてあって、ワシントン州の記載がないけど、これはなぜ?

ダグ:  僕はワシントン州と記載したいんだけど、法律上では、ワイナリーが登録されている州(カリフォルニア)と隣接している州から買い付けたブドウなら、その旨記載できるらしんだけどね。例えば、僕がオレゴン州のブドウを買い付けてカリフォルニアでそのワインを醸造した場合はオレゴン州と記載できる。でもワシントン州とカリフォルニアは隣接していないからね。

武村:  マージュラムワインのスタイルはどんなイメージ?

ダグ:  常に軽めのワインを意識している。凝縮され過ぎていなくて、アルコール度数も低めで、明るみがあって、フレッシュで、果実が感じられるスタイルがねらいさ。レストラン出身の人間だから、やぱり食事を引き立てるワインがいいよね。アルコール度数16%のナパ・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンを食事と飲んだら、それぞれは美味しいかもしれないけど、合うかというとそうじゃないと思うんだよね。

僕のワインはラッキング(ワインをある容器から別の容器に移すプロセス)をしないから、抜栓後、ワインの香りが出てくるまで少々時間がかかる場合がある。ブルゴーニュのドニ・モルテのワイン(ジュヴレ・シャンベルタン村の造り手)もそうだけど、抜栓直後は全く香りのしないストイックな時もある。

武村:  ドニが死去する前のワイン?

ダグ:  息子さんが作る最近のワインは、昔と比べると潔癖なかんじがするよね。でもドニ時代のモルテのワインは、抜栓直後は、「なんだこのワイン?、こんなまずいワイン誰が造ったんだ?」と思わせる様な無骨?なワイン・・・でも15分後には、「こんな美味しいワイン誰が造ったんだ!」と思わせるんだよね、笑。

だから、僕はそういうワイン造りを常に意識しているし、そういうワインは長期熟成も可能だからね。

武村:  じゃあ消費者としては、ダグのワインはリリースから数年経ってから飲んだ方が良いということだよね。

ダグ:  もちろんさ。

武村:  ダグは、「ワイン・カスク」では毎日美味しいワインをお客様に提供していて、現場を離れた途端、ワインの知識とテイスティング能力がニブったかんじしない?私も現場をご無沙汰していると、取り残されている気がして・・・

ダグ:  その通りさ。「ワイン・カスク」時代は毎晩、20、30もの美味しいワインをお客さんにもらっていた。それが勉強になってたし、ソムリエとしても第一線にいたから自信もあった。お金がないから自分では買えないワインなんかもわけてもらえたし、インポーターの営業さんとかも、うちにワインを買ってもらいたいから、毎日のように世界各国のワインを多数試飲する機会があった。

樽発酵のソーヴィニヨン・ブランダグノーの「D」

樽発酵のソーヴィニヨン・ブランダグノーの「D」

武村:  そうなんだよね。日本では特にむずかしい。ワインは嗜好品である上に贅沢品というイメージがあると思うんだ。
このM5も小売で1本3,800円前後だから、決して安いワインじゃないからね・・・

ダグ:  そうだよね。頑張って値段下げしなきゃだね、笑

武村:  セラーではマージュラムの古いワインもキープしておくの?

ダグ:  そうさ、僕が造ったワイン全てを貯蔵しているよ。

武村:  飲んでみたいね。ニューヨークでソムリエをしていた頃はダグのワイン、かなり売ったんだよ、笑

ダグ:  ニューヨークに比べれば、日本は営業がしやすいよ。だって、ニューヨークのソムリエ達に自己紹介をする時にカリフォルニアでワインを造っていると言うと、それだけでなんか凄く悪いことをしているような気持ちにさせられる。まったく違う国で、英語も通用しないイメージ。アメリカの東海岸は立地的にヨーロッパに近いから、むこうでは欧州のワインが主流だからね。

それに対して僕はこう言いたい。地球という世界は同時に作られたから全てが平等。それから、最近のヨーロッパのワイン事情をわかっているのか、と。もちろん優秀な生産者は違うけれど、ヨーロッパでのワイン造りが職人芸だった時代は終わったんだよ。大量生産されるようになり、お金に目がくらみ、ワインは個性もなにもない。
あ、勘違いしないでね、僕はニューヨークが大好きだからね。

武村:  大きい生産者で質の良いワインを造っている例は、イタリアのアンティノーリ・グループとかかな?

ダグ:  そうだね。アンティノーリは新しい醸造技術を取り入れているけれども、ワインはそれぞれがちゃんと個性を持っている。

武村:  ニューヨークのソムリエは確かに偏見が多いかな、苦笑。フランスやヨーロッパのワイン産地には何度も行った事があるのに、アメリカ西海岸のワイン産地には一度も行ったことがないソムリエも多かったし、苦笑

ダグ:  でも、僕もナパに行った回数よりも、フランスに行った回数の方が多いかな。
あまりナパがすきじゃないのかな、苦笑。

あ、勘違いしないでね、ナパのワインは大好きだよ。たまに無性に飲みたくなるよ。
イタリア旅行とかに行って、ステンレスタンクの白ワインばかり飲んで帰ってきた時は、
やっぱりナパの樽発酵をさせたクリーミーなワインが飲みたくなる。

武村:  噂で聞いたんだけど、ダグはワインの講師をしていたんだっけ?

ダグ:  そうだよ!僕の生徒には、今では業界の有名人がいるんだよ。

武村:  へ~、例えば?

ダグ:  まずはアローホ・エステーツ・ワインスのバート・アローホ。

武村:  あ、そうなんだ。

ダグ:  あとは、日本で超有名な・・・マイケル・クー、笑(iwine.jp社長)

武村:  あ、大昔にそんな話聞いたような、笑

ダグ:  でもマイケルは講義には全然集中していなくて、ただ飲みにきているだけだったけどね。
でも、いいんだ。ほとんどの生徒はそんなかんじだよ。それでも興味をもってくれる人は、いずれはまじめに勉強をし始めるのさ。

以下、現在iwineで販売中のマージュラムのワインです。

 

Wine Type